徳島で暮らして

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とくしまLED・デジタルアートフェスティバル2018は大失敗

徳島市では現在「とくしまLED・デジタルアートフェスティバル」が開催中。

 

もともと、2010年4月に「LEDフェスティバル」として始まったこの催し。徳島市の中心部を流れる新町川沿いを色鮮やかなLED作品が並び、市民にも好評だったと聞きます。
当初は「3年に1度開催する」という事で、第二回は2013年4月に開催。国内外のアーティストから多くの作品を募って、優秀と評価されたものが街のアチラコチラに展示されました。

そして第3回の2016年12月には、フェスの目玉として徳島市出身猪子さんが率いる「チームラボ」の作品を中心に据え、その脇を例年のように国内外のアーティストの作品で埋める…という感じで開催されました。新町川に大きなバルーンが浮かび、幻想的な風景を生みだしていたのは記憶に新しいところです。

3年ごとの開催ですから、次は2019年…かと思いきや、なぜか2年後の今年に開催。正確にいうと前回の閉幕から1年と三ヶ月で早くも第4回の開催です。ほぼ連続での開催となりました。また、今回はイベントの名称が

徳島LEDアートフェスティバル

から

とくしまLED・デジタルアートフェスティバル

と変更になっております。デジタルアートというのは徳島…というよりは、徳島出身の猪子さんが率いるチームラボの代名詞になっているアートの名前なので微妙にニュアンスも異なります。

昨年の五月くらいに今回のフェスの素案が新聞で報道されました。3年ごとの開催という前提を崩して、ほぼ連続での開催というのも

(え?なんで?)

と思ったものです。

とくしまLED・デジタルアートフェスティバルのHPを見ると、

徳島県と徳島市が、2018年、LEDやデジタルを活用したアートを通じて、街の魅力をさらに引き出し、新たな価値を広く発信することにより、国内外からの誘客や街のにぎわい創出などにつなげることを目的に開催します。


シンボルアート作品の展示以外にもワークショップやセミナーなど徳島の街中を舞台に多彩なイベントを展開します。

と書いてあります。また徳島市のHPには

徳島市の豊かな自然環境と地域資源であるLEDを活用したまちづくり「LEDが魅せるまち・とくしま」を推進するため、従来の徳島LEDアートフェスティバルを再構築し、LEDに加え、デジタルアートを取り入れた新たなイベントとして徳島県と連携し開催します。


 本フェスティバルは、これまで整備してきた水と緑の魅力にLEDによる「光」の要素を加えることにより、まちの魅力をさらに引き出すとともに、新たな価値を創造し、それを国内外に発信することによって、インバウンドを含めた観光誘客の増加やまちのにぎわいの創出など、地域活性化につなげることを目的とします。

書いてあります。

また何故、1年で一番寒いとされる2月中旬での開催になったのか…というところについては毎日新聞の記事が残っていました。

毎日新聞からの引用です。

10、13年は4月、16年は12月に開いたが、中国の旧正月にあたる「春節」で外国人観光客の集客が見込め、市内宿泊客数が少ない2月を今回の開催時期に決めた。市は従来の設置場所、県は万代中央ふ頭や県庁での展示を担当し、新町川の遊覧船などで会場を結ぶ。

ようするに、中国人の集客を見込んだ…という事のようです。

ここまでが概要です。

では、思いきりブチまけますよ。

とくしまLED・デジタルアートフェスティバルのココが残念

2018年2月17日は強風のため、藍場浜公園の展示物が中止されてました。知らずにわざわざ来てくれたお客さんは超寒い中寂しく引き返したり、巡回バスを待っていたりしましたが、とにかく寒い…。

会場が市内に分散しすぎて一回で回れない

各会場を回るには、エリア巡回バスを使うか、新町川からのボートに乗るか、自力で回るかのどれかです。

大雑把に会場は

  • 藍場浜公園
  • 城山公園
  • 県庁
  • 万代ふ頭

と4か所あります。しかし、藍場浜公園と城山公園でも歩けば30分ほど。とても全部を一日(というか夜の4時間)で歩いて回れる場所ではありません。そのために会場間を回るエリア巡回バスが用意されていますが、使い勝手のよいものとはとても言えないシロモノです。

エリア巡回バスのキャパが低い

周回バスは平日は30分おき、休日・週末は15分おきに出ています。

2月11日の日曜日。私は自宅が藍場浜公園に近いので、そこからエリア巡回バスで万代ふ頭に行こうと思っていました。
しかし、バスは30人も乗れば満員。市バスと違って立ち乗りが禁止されているタイプのバスなので、乗れなかった人はそのまま極寒の藍場浜公園に取り残される事になりました…。バスで待っているときにたまたま耳にしたのですが、

「万代ふ頭は1時間待ち」

との話が…。

えええええ

ただでさえ寒いのに1時間も待ってられないよ…。

泣く泣く乗っていたバスを降りて行くのを止めました。

自宅からも巡回バスの様子が見れるのですが、20人も乗れない小型のバスが回ってきた事もしばしば…。

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人が来ないのを前提にしているのでしょうか?

エリア巡回バスが駅前に停まらない

巡回バスですが、肝心の徳島駅前には停まりません。駅前から近い「藍場浜公園」と「城山」エリアは基本的に徒歩で行く事を想定しているようです。

フェスティバル公式HPを見ると

徳島駅~新町川エリア 徒歩5分

徳島駅~城山公園エリア 徒歩5分

とありますが、よほど慣れた徳島人の男性が小走りくらいに速足で歩いて、かつ、信号などに引っ掛からなかくてようやく達成できる、わりと奇跡的な数字です。

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ここで今回のフェスティバルの目的を思い出してください。

インバウンドを含めた観光誘客の増加やまちのにぎわいの創出など、地域活性化につなげることを目的とします。

観光客や県外、外国人の人はまずたいてい駅前に来るんです。そこから会場に行く足が「徒歩」のみってどういう事ですか?

この寒風の中、(来てくれてるかどうか分かりませんけど)県外や外国人の人に歩かせるんですか?

阿波踊りのように、街全体が踊る阿呆になってりゃ、ブラブラ歩いていても楽しいですけど、フェスティバル会場以外はお通夜のように静かな徳島の夜をロクに案内もなく、いきなり歩けというのは酷ではないでしょうか?

せっかく巡回バスを出してるなら、駅前にも寄ればいいじゃないかと私は思うのですが。

駅前に巡回バスが寄らないで、何が「このイベントで観光客の増加を」…ですか。笑ってしまいます。本当に観光客をもてなそうと考えていたら、まず駅前に寄らないきゃいけないと私は思うのですが。

駐車場がない

じゃあ、自力でマイカーで回ろうか…という手段が残りました。市民で会場から近所の人なら、最悪自転車で回ろうか…という作戦もあるかもしれませんが、寒すぎてとても自転車で回る気力など出てきません。

 

マイカーにしようと思っても、フェスティバル専用の大きな駐車場があるわけでもなく、それぞれにもともとの施設の駐車場があるだけです。基本的に各自の自助努力に任されています…。ナニコレ…。


寒くて人が来ない

今年は福井でも記録的な豪雪となっています。雪が少ない徳島でも、もう今年だけで四回ほど積雪を観測しました。たまたま今年が記録的になってしまった…といえばそうかもしれませんが、やはり2月って一年を通して一番寒いですよ。ましてや夜に作品が展示されるものがほとんどなので、参加者は震えながら作品を鑑賞します。


会場が分かりづらい

日曜日に「1時間待ち」と耳にしたので急きょ取りやめた「万代ふ頭」で昼間から展示されている

秩序がなくともピースは成り立つ

www.teamlab.art

まず、この作品の展示場所にたどり着くまでが一苦労です。万代ふ頭にクルマを停めても、どこの建物にデジタルアートがあるのか私は分かりませんでした。いや、お前が方向音痴すぎるだろ…と思われるかもしれませんが、この画像を見てくださいよ。

まず万代ふ頭にクルマを停めました。徳島市の方ならココは分かってくれると思います。

パッと見渡しても分からない…

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川沿いにノボリは立っているからこのあたりのはずだが…

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少し戻るとオシャレな建物があるが、これは翌日OPEN予定の飲食店さんだった。会場はどこだ!?

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この建物の向こうの道を入ると展示物が入ってる建物だった…

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これね…、まだ明るい夕方4時過ぎでコレですよ。

あたりが真っ暗闇に包まれたら、どこに展示物が入ってる建物なのかを探すだけでも、苦労する人は苦労すると思います。

地図見ろよ…って言われるかもしれませんが、少なくとも会場付近まで来たら、矢印なりで誘導するべきでしょ。矢印なんて一つもありません。

超不親切!

こんなんで外国人を呼ぼうと思っていたんですか?いきなりココ来る人はガイドマップすら無いんですよ。

作品単体はスゴイのかもしれないが…

今や世界のチームラボですから、そのデジタルアートは素晴らしいのかもしれませんが…。これが実際に見た「秩序がなくともピースは成り立つ」です。

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いきなり真っ暗でオッサンの私でも両手を前に出しながら恐る恐るスリ足で進みます。

暗幕を2枚ほど突っ切るとようやく作品にたどり着けます。カエルやらウサギやら人間が阿波踊りを踊っているようですが…。それだけです。他のデジタルアートと違ってこちらが触ったりしても何かが起こるようでもないです。何か起こってるのかもしれませんが、私には理解できませんでした。ハッキリ言います。

だから何?

こんなんに1時間待ちだったなんて…。ガラガラの時間に行って良かったと心底思いました。待合室なんてないから、1時間待ちだった人は寒風の中、道で待っていた事でしょう。3歳の息子は暗闇やカエルが怖くて泣きだす始末…。他のママ友さんのお子さんも同じようなリアクションだったようです…。

あと、普通に危ないです。いきなり真っ暗闇のブラックボックス展みたいになりますから、人が大勢いたらぶつかりますよアレ。猪子さんやチームラボにはリスペクトしていますが、これ、フェスティバルに出すような作品ではないでしょ…。

ワークショップが寂しすぎる

デジタルアートとは別に、LEDのちょっとした小物なんかを制作できる「ワークショップ」が開催されたりしているのですが、デジタルアートの展示会場とは別の場所にあって、それぞれが分散していて非常に分かりづらい…。それを目当てに出掛けるという人はまずおらず、たまたま通りかかった人がチラホラと取り組む…という感じ。

私たちもたまたま通り掛かってLEDの小物を作りました。キレイなんだけど、寒いテントの中で震えながら作る異議がよく分からない…。

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なんなの、この、イベントとしての統一感の無さは…。

2月開催の理由がバカすぎる

中国の旧正月にあたる「春節」だから外国人観光客の集客が見込める…というもの。

イヤイヤ、逆でしょ逆。

春節ってのは帰れる中国人の方はなるべく国に帰りますよ。正月なんだから。正月は家でゆっくりするもの…という方がやはり優先で、春節だから外国に出かけるぞ~…というものではないんですよ。誰ですか?春節だから外国人が来るなんて言った人は。

妻は化粧品販売をしてるのですが、「今は春節で、徳島に住んでる中国人のお客さんは帰国してて全然来ないよ。日本人相手にゆっくり接客ができるわぁ」と言っております。
2月開催の理由が思いっきり正反対です。ハッキリ言います、バカでしょ(個人の感想です)。

いずれにせよ、「春節だから中国人がたくさん来る」なんて超安易な考えで

この極寒時期に、

より冷え込む夜間で、

最高に寒いほぼ屋外のイベント

をやるなんて…やっぱりバカ。まず市民が盛り上がらないと外国人だって来ませんよ。

経済的効果はプラスどころかマイナス間違いなし

このイベントには、徳島県と徳島市が8000万円ずつの補助金を出し、500万円の協賛金と合わせて1億6500万円の事業費を費やしているのです。

このイベントでホテルなり、飲食店なりが潤えば多少なりとも経済効果があったと言えるのでしょうが、そもそも会場付近に飲食店など皆無。

屋台なり出店みたいなものもゼロ…。

何もないところに暗闇にボワーッとデジタルアートだけが浮かび上がっている図は、傍からみたら異様なものではないでしょうか?

個人的な感想になりますが、LEDフェスがやってるからと外国人の方が増えた…という印象はまったくありません。阿波踊りだったら外国人の人がいっぱい見に来ますけどね…。
たまたまこの期間に徳島にいた人がついでにデジタルアートを見たりはするかもしれないが、わざわざ県外、ましてや外国から見に来ようという人はほぼいないと思います。私の個人的な感想なので、いや、実はツアーが組まれていたんだ…とかあるかもしれませんが。

一応、徳島市はツアーを組んでくれたら補助金だすよ…という告知をしていますが、果たして応募はあったのでしょうか?

とくしまLED・デジタルアートフェスティバル募集型・受注型企画バスツアーに対する補助金交付のご案内:徳島市公式ウェブサイト

グーグルでどこかの旅行会社のツアーを頑張って探しましたが見つかりませんでした。

まとめ

まだまだ言いたい事は山ほどあるのですが、キリがないのでコレくらいにしときます。せっかくの地元出身者のデジタルアートですが、そもそものLEDアートフェスティバルとは若干色合いが異なります。

これまでの3回はいずれも地元や、県内外のアーティストの公募作品が見れたのですが、今回は基本的にデジタルアートだけ。これでは市民、県民のLEDアートではなく、ただのデジタルアート展です。

会場が市内4か所に分かれていて、周回バスもキャパが低く、使い勝手も悪い。フェスティバルと言いつつ、屋台も出店もなく、作品があるだけで回りは何もなし…。

春節だから人が来る…って逆の事を言って大失敗。

寒い季節の夜に人は来ない。

大事な血税から1億6000万も使った効果はゼロどころか下手したらマイナス。

一生懸命に頑張ってるボランティアの方や係の方も多いと思いますが、今からでも変えられるところは変えるようエライ人に訴えて頂ければ…と思います。

デジタルアートに罪はないが

デジタルアート自体は決して悪いものではありません。しかしながらとくしま「LED・デジタルアートフェスティバル」というイベント全体を評価しろと言われれば迷う事なく断言します。

とくしまLED・デジタルアートフェスティバルは大失敗

であると。

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